研究所概要

ご挨拶

(一般財)川村理化学研究所
代表理事 江原 俊治

理化学研究の発展は、人類にとって多くの富と豊かさをもたらして来ましたが、一方では資源枯渇、環境汚染などの地球規模での新たな課題に当面していることも事実であります。そのような中で、私どもは新しい社会のニーズに応えるべく、研究活動を通じ、公益に資する法人としての責務を果たすよう努めるとともに、賛助会社などを通じて研究成果の工業化を行い、社会への貢献を果たしたいと念願しております。

本研究所は、1943年4月に工業に関する理化学の発展および文化の向上に貢献する目的により「財団法人日東理化学研究所」として発足したのが前身であり、その後、1974年に「財団法人川村理化学研究所」となり、現在に至っています。また、1986年に創立の地(埼玉県浦和市(現さいたま市))から千葉県佐倉市に移転し、緑あふれる環境のなか研究業務に励んでいます。

本研究所では創立以来、有機合成、高分子、生化学、レオロジー、光化学などの幅広い理化学分野で、独創的な基礎研究、実用を指向した開発研究およびそれらに関する研究指導を行い、学会、産業界に貢献してまいりました。最近3年間の成果でも、論文発表39件、学会発表74件、特許出願81件を行うとともに、国内外の学生33人の研究指導に当たってきました。

今日、ライフサイエンス・情報通信・環境を重点領域に据えたわが国の科学技術政策において、ナノテクノロジーに基づく新機能素材の開発、新規なエネルギー技術基盤の確立、革新的な物質製造技術の開発が重要課題として認識されています。

本研究所におきましても精鋭の研究者を集め、ナノ領域での異種物質の複合化技術、表面改質と界面制御技術による機能発現、分子設計による物質の自己組織化および生体類似機能の誘導、精密加工技術に基づく材料構造設計などの基礎研究に力を注ぎ、これらの分野での技術革新の貢献に努めています。また、国内外から受け入れた客員研究員、派遣研究員および学生を交え、国際色豊かな雰囲気のなかで研究活動を行うとともに、国内外の著名な研究者を迎えての学術講演会の開催、他研究機関との共同研究の推進など、幅広い研究活動を展開しています。また、東華大学(上海)、東邦大学、千葉工業大学とは「教育研究協力に関する協定」を締結し、連携大学院制度を実施しています。

今後も独創的なアイディアに基づく研究開発を通じて技術革新の実現に貢献することを目指して、所員一同努力してまいります。これまでの皆様のご厚情に感謝いたしますとともに、より一層のご支援をお願い申し上げます。

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